イトーヨーカドー岡山店 (岡山市北区下石井) |
山陽新聞社前・TSC前バス停 (車道-待ち客-歩道-待ち客) |
ある日※のこと、仕事帰りにイトーヨーカドーに寄った後、自宅へ帰るバスに乗るためにバス停へ向かったのです。 幸い、店のすぐ前に「山陽新聞社前・TSC前」というバス停があるのです。
私は岡山駅とは逆方向へ向かうバスになるため、横断歩道を渡って店の向かい側のバス停へ行ったのです。 このバス停は、いろいろな行先のバスが来るのです。 「健康づくり財団病院行」、「平田・北長瀬駅行」、「新保西行」、「火の見行」、「児島駅行」、「(市役所経由)岡山ろうさい病院行」などなど。 バスを待つ客は、自分が乗りたいバスがしれっと通過しないよう、バスを捕まえるためにバス停の周りにまばらに(←他の人がバスが来る方向を見るのを邪魔しないように)立って、皆一様にバスが来る方向を睨みながら立っているのです。 稀にベンチに座る人がいても、普通に座るのではなく、バスが来る方向へ体を向けていつでもバスを捕まえられるように身構えているのです。
同バス停のベンチ (昼に撮影) |
その日は珍しく、小学校低学年ぐらいの男の子が1人で、ベンチに座ってゲームをしていたのです。 内心、この子はちゃんとバスに乗れるのだろうか、と心配になったものの、離れたところで男の子のほうを見ているお婆ちゃんがいたので安心したのです。
さて数分後、いきなりお婆ちゃんが男の子に寄って、もうバスが来るから立ちなさいと言ったのです。 でも岡山駅のほうを見ても、バスが来る気配は全くないのです。 1分経っても、2分経っても、まったくバスは来ないのです。 やっと5分ほど経ったところで、遅れ気味に「岡山ろうさい病院行(当時は労災病院行)」のバスがやって来て、2人はバスに乗ったのです。 お婆ちゃんが男の子を立たせたのは、定刻の3分前。 そんなに早く立つ必要があったのか? そもそも、バスが来てから立ったらいけないのか? と思われる人もいるかもしれませんが、残念ながら岡山ではこれが普通なのです。 お婆ちゃんが孫に向かって、「ベンチに座っていたらバスに乗れないよ」と教育しなければ乗れない、残念な乗り物なのです。