第20回平成27年

ウソの時刻表で嫌がらせ(2)
~客を待たせない工夫のはずが~

平成27年5月13日掲載

この「ウソの時刻表で嫌がらせ」シリーズは、全3回で掲載しています。

ウソの時刻表で嫌がらせシリーズ
(1) (2) (3)

前回のおさらい

前回は、バスの運転手が乱暴運転したわけでもないのに定刻より40秒以上早発した話を掲載しました。これには岡電バスにはびこる根深い問題があるのです、というのが今回の記事です。

事の経緯

Aさんは、前々から、卸センター事務局前バス停でバスが1~3分ぐらい遅れることがあるのを気にしていました。 そこで、今までより1分遅い時刻をバス停に貼ってみました。 これで利用者は今までより1分遅くバス停に来ればよいので、待ち時間が1分短くなるはず。 Aさんは、善意で、とっても良いことをした気分になりました。

ところが運転手はAさんが勝手にそんなことをしたとは知らないので、今までと同じように運転しています。 だからスムーズに走行できたときに、Aさんが勝手に貼った1分遅い時刻表より1分早く(従来であれば定刻)に通過してしまいました。

犯人は岡電バス自身

Aさんの行為は悪質なので、本来ならバス会社や利用者から文句を言われると思うのです。ところが実際はAさんは岡電バスからお金を受け取っているのです(給料)。つまり、岡電バス自身が岡電バスの営業妨害をしているのです。

改めて時刻表を見ると

平成27年5月7日ダイヤ改正前後の比較
(土曜・日祝の時刻の一部を抜粋)
従来
(ダイヤ改正前)
現在
(ダイヤ改正後)
11時台以後の卸センターの時刻の違いに注目

時刻表を見ていると、「ひらた旭川荘」から「卸センター(10時以後は事務局前に停車)」までの所要時分が、

に変更されているのです。 昭和の時代は一律4分だったようで、それがいつしか5分になり、長らく(少なくとも10年以上は)一律5分だったのです。

それが平成27年5月7日のダイヤ改正で急に、朝晩を除き日中(平日は10時頃より、土曜・日祝は11時頃より)は一律6分に変更したのです。 でも岡電バスの運転手はそんなことは知らされていないので、今まで通りのつもりで運転したら早発になるのです。

岡電バスの運転手は時刻表を知らない

運転手が運行時刻を確認するための指示書(運転席に置いてあり、運転手が横目で見ながら運転する)には、全バス停の時刻が掲載されているのではなく、一部のバス停の時刻だけが抜粋されているのです。 どのバス会社の運転手も、バス停1つごとの時刻は知らずに、主なバス停の時刻を目安に運転しているのです。 でも、岡電バスの場合は極端に少ないのです。

たとえば、今回のひらた旭川荘→天満屋間で停車するバス停は次の25個なのです。 そのうち、運転手への指示書に時刻がかかれているバス停は、参考として1年前の平成26年1月時点では「○」印の3つのみなのです(最新の状況は不明)。

ひらた旭川荘 (左下から続く)
ポリテクセンター岡山前 大元駅前 
平田口 東古松2丁目 
田中野田 精神科医療センター西 
田中 水道局前 
辰巳西 市役所前 
卸センター(事務局前) 山陽新聞社・TSC前 
今7丁目 イオンモール岡山前
・源吉兆庵本社前
 
今村宮 
今6丁目 岡山駅
上中野 岡山駅前 
宗忠神社 柳川西 
西古松 NTT岡山前 
(右上へ続く)天満屋

いままで(十数年前の学生時代から)何度か岡電バスに、運転手への指示書に(他のバス会社のように)もっと多くのバス停の時刻を書くべきだと言ったことはあるのです。 岡電バスからの口頭での返答は、

という感じ。ちなみに2番目の回答の意味は、

  1. 他社はたとえば「岡山駅→○○病院 ○○病院→岡山駅」の1往復(あるいは2往復程度)で指示書が1枚になっているので、途中のバス停の時刻も詳しく掲載できる(結果、運転手が1日に見る指示書が数枚に分かれている)。
  2. 岡電バスの運転手の指示書は1日1枚で、運転手1人が1日で運行するルート(7~10往復ぐらい?)が1枚にコンパクトにまとめられている(だから、途中のバス停の時刻をあまり書けない)。

ということなのです。 他社並みに数枚に分けてでもきちんと必要な情報を運転手に伝えるという気はないらしい。

最近は、客に配布するバージョンの時刻表(文字は小さいが途中バス停の時刻の掲載数は多い)を運転席に持ち込んで、確認しながら運転する岡電バス運転手をときどき見かけるのです。 運転手の立場からみれば、上司から「○○のバス停で早発したと苦情があったから気を付けろ。でも○○のバス停の時刻は教えてやらない(指示書には掲載しない)。」と言われたら、そうするしかないのだろうが、ばかばかしいことこの上ないのです。

今回が初犯ではない

実は今回が初めてではなく、今までのダイヤ改正でも同じことを繰り返しているのです。 続きは次回。