ある日の夜、何気なく洗面台で鏡を見ていたら、奥歯の側面に黒いゴマ粒のようなものを発見したのです。
全く痛みがないため、最初はゴマ粒かと思い歯ブラシで何度も磨いてみたものの取れない、動かないのです。鏡でよく見ると、真っ黒ではなく、やや赤みががっているような気がして、内出血のようでもある。とはいえ、歯茎ではなく歯本体の側面・根元に血痕ができるなんて怖い。急に不安になり、平日ですが歯医者に行くことにしたのです(会社は遅刻することにした)。
10年以上前、近所の知人(母の友人の夫)で舌癌だった人がいるのです。見つかったきっかけは、近所の歯医者(←私のかかりつけの歯医者と同じ)に虫歯で行った際に、大きな病院への受診を勧められたこと。それで舌癌が見つかったのです。その後、癌治療を続けながら、死ぬ歳は生まれ故郷で死にたいということで夫婦そろって田舎へ引越し、故郷で死んでいったのです。
・・・という昔の話を不意に思い出したのです。そして
という3段論法で、急に不安になったのです。
私は普段であれば、歯医者には土曜日に行き、以後、治療は土曜日毎に通うようにしているのです。
しかし12月半ば、単なる虫歯だとしても土曜日毎の通院では正月を治療途中の歯で過ごすことになる。もし大きな病院を勧められる事態になった場合には年内に行きたい(土曜日に歯医者に行ってから大きな病院を紹介してもらっていたら1月以後になるかも知れない)。
こういう不安から、土曜日まで待たずに、平日の朝、近所の歯医者に行くことにしたのです。
歯医者に行った結果は、単なる虫歯だったのです。幼い頃から40年通っている顔なじみなので、記録も残っており、10年以上前に治療した箇所が欠けて虫歯になっただけとすぐ分かり、すぐに治療が完了したのです。
というわけで、大きな病気かもしれないという不安は杞憂に終わり、虫歯の治療も完了し、安心して新年を迎える準備ができたのです。