第94回平成31(2019)年

首の瘤を手術で取り除いた話
~粉瘤手術にかかった費用は3回通院で17,706円(一例)~

平成31年2月15日掲載
平成31(2019)年2月上旬に、粉瘤の手術を受けた体験記です。
2月24日更新:手術後の患部の経過を追加しました(このページの最下部)。

首の後ろ側に瘤ができていた

数年間放置した

先日、40年以上の人生で初めて、手術を受けたのです。病名は「右後頚部 皮下腫瘤」、手術名は「皮膚、皮下腫瘍摘出術」。いわゆる「粉瘤」や「脂肪腫」と呼ばれる瘤(こぶ)を取り除く手術だったのです。

瘤に気付いたのは数年前。特に痛みがなかったことと、どこの病院へ行けばよいか分からなかったので、ずっと放置していたのです。

病院を探した

数年間放置した理由は、「どこに行けばよいか分からない」から。瘤が気になってインターネットで調べたことはあるのですが、「(手術するから)外科や整形外科」、「(皮膚の表面だから)皮膚科」、「(首は喉に近いから)耳鼻咽喉科」という体験記事が見つかったのですが、どの科も自分にはなじみの病院がないのです。こうした事情で、いずれ、大きな総合病院へ行こうと思っていたのですが、大きい病院は土曜日に営業していないので平日になるから何となく後回しにしていたところ、今月は仕事に余裕があり会社を休みやすい状況になったことから、この機会に治すことにしたのです。

総合病院へ3回通って完了

1回目 2月1日(金)

近所の総合病院が朝8時から受付とのことで、8時前に病院へ行ったのです。「初めての方へ」という窓口で「どの科へ行けばよいか分からないのですが・・・」と相談し、「形成外科」を受診することになったのです。

診察室で自分が症状の説明をする際に、「来月から仕事が忙しくなるので、出来れば今月のうちに片が付くとありがたいのですが・・・」と伝えたのです(もし難しいという返事が来た場合は、夏以後に再度来るつもりでいた)。

先生の説明では、

の通院で終わりそうだったので、お願いすることにしたのです。手術日の希望曜日を聞かれたので「曜日の希望はありませんが、早く終わらせて安心したい」とお願いしたら、1週間後の木曜日に手術が受けられることになったのです。その場で手術の説明を受け、同意書に記入し診察室では終了。

その後、検査室に移動し(手術に備えての)血液検査を受け、1日目は終了したのです。

1回目の費用 6,810円
内訳/初診時特定医療費3,240円(紹介状なしで受診するための費用で金額は病院により異なります・健康保険適用外)、初診料+血液検査(3割負担)

2回目 2月7日(木)

朝10時頃病院に到着。手術の開始時間は(前の患者さんの手術状況で)前後するかもしれないと言われていたのですが、予定通り11時に呼ばれ、手術室へ案内されたのです。上着を脱ぎ、手術着を着て、手術台に向かうと助手の方が数名いたのですが(当然)知らない人ばかり。そこへ「後ろから失礼します」という声が聞こえて振り返ると先生がいたので、自分は「お世話になります」と挨拶したのです。この瞬間、自分が安堵したことに気づいて驚いたのです。

どうやら自分では平常心のつもりだったのですがそれは勘違いで、手術室で知らない人に囲まれてかなり緊張していたようなのです。そこへ(前週に15分ほど会話しただけとは言え)知った先生が現れて、自分はかなり安心したようなのです。安心した後で、実はさっきまで緊張していたのだと初めて気づくのだから、人間は面白い。

続いて手術台に寝たのです。首の後ろ側の手術なので、自分の体勢はうつ伏せ。うつ伏せでも息ができるように、顔を載せる台を用意してくれたのです。その後は、左腕に血圧計、右手の指には脈をはかる機械(?)を装着され、体にカバーをかけられ(患部だけが見える状態にされ)、始まったのです。

患部を消毒後、麻酔注射をチクリ、チクリと数回打たれたのです。客観的には、腕にする予防接種より痛くないと思われますが、首の後ろという初めての場所への注射なので、不思議な感覚だった。

麻酔は効果が覿面(てきめん)で、全く痛くなかったのです。なお麻酔が効いている間の感覚は不思議なもので、

という状況。耳からの情報と皮膚感覚が一致しないために脳が錯覚し、先生が患部に触れずに患部から2~3cm離れた空中でゴソゴソしているかのような不思議な感覚が続いたのです。

手術中は定期的に「痛いですか?」と聞かれ(麻酔が効いているかの確認?)、そのたびに「痛くないです」と返事したのです。

手術後は「これから縫います。」「あとは止血したら終わりです。」という声が聞こえてきて、最後に「取ったものを見たいですか?」と聞かれたが断ったら「それではすぐに病理検査に回しますね」と言われて、次のような説明を受けて終わったのです。

手術室を出たら12時頃だった(入室からちょうど1時間ぐらい)。なお、抜糸は1週間後の金曜日になったのです。下の写真は、手術後にガーゼを付けられたところ(帰宅後に撮影)。

2回目の費用 10,676円
病院にて/手術費用+病理検査が9,810円(3割負担)
薬局にて/痛み止めの薬380円(病院で処方箋が発行されたため3割負担・帰宅後に麻酔が切れた際に使用)、大きめの絆創膏486円(全額負担)
次の写真が、購入した「大きめの絆創膏」(60mm×85mm、白いパッド部分は30mm×55mm)と、ガーゼを絆創膏に張り替えた患部です。
次の写真が、手術翌日の朝から夜まで付けていた絆創膏を外したものです(手術翌日の出血量の目安として)。
痛み止めについて
帰宅後は、13時半頃に首にわずかな違和感を感じたので、おそらくその時点で麻酔が切れ始めたのかと思われます。夜にチクチクしたが、すぐに治まった。というわけで、結局痛み止めは飲まなかったのです。なお病院では「痛くなりそうだったら早めに飲んだ方が早く効く」と言われていました。
生命保険の請求
生命保険に入る際に「入院しなくても手術であればお金が入るタイプの保険だから必ず連絡するように!」と言われていたので、初めて保険料請求をしたのです。事前に保険の外交員(←親戚)に相談しておいたので、当日、自宅まで書類を持ってきてくれて、その場で記入して渡したのです。(→1週間後に口座に入金されました。)

3回目 2月15日(金)

予約が朝8:30だったので、10分前に到着。程なく呼ばれ、診察室で、

というような会話をして、糸抜きされたのです。私の人生初の糸抜きは、診察室で10秒もかからず終了。その後、これで通院は終了だという説明と、注意点として、

という説明があったのです。診察室を出たのが8:30。最終日もスムーズに終わったのです。

3回目の費用 220円
内訳/外来診療料(3割負担)

こうして、2月1日~15日の間に計3回通院(内1回は手術)し、計17,706円の費用で、粉瘤の治療が完了したのです。

手術前~手術後の患部の経過を紹介

手術当日の患部は形がボコボコしていましたが、半月ほどで見た目はきれいになってきたのです。

↓手術前

↓手術当日の夜

↓手術1週間後(抜糸後に撮影)

↓手術の半月後