自分が初めてプロジェクターを買ったのは、10年前の平成21(2009)年5月のこと。職場で会議室にプロジェクターの準備をしながら、「これが自宅にあれば大画面で映画が見られるのでは?」と思いついたのがきっかけだったのです。
とはいえ、職場と違い自宅は狭いので、大画面は難しいのでは? と思っていたところに、「短焦点」タイプのプロジェクターが存在することを知ったのです。下記の値段は平成21(2009)年5月頃時点です。BenQ社は台湾のメーカーでプロジェクターでは世界的に大手にもかかわらずお手頃価格の商品を製造しているようです。
1mの距離で55インチという短焦点であれば、狭い部屋でも壁いっぱいに投影できると思い、MP512STを購入したのです。画素数は800×600と少なめですが、DVDを見るには問題なく、10年間、楽しく活用しています。
プロジェクターの便利な点は、家中の好きな場所に投影できることなのです。投影場所に合わせて画面サイズも変えられます。
次の写真はリビングで南窓のカーテンレールに90インチのスクリーンをぶら下げて投影しているところです。この場所に90インチテレビを常設したら邪魔ですよね? プロジェクターは、大画面で見たい時だけ設置できるので便利です。
次の写真は別の部屋で壁に映しているところです。こちらは尾崎豊のライブビデオです。スクリーンではなく壁に直接投影しても意外にきれいです。
プロジェクターのHDMI端子に、Amazon Fire Stick(ファイアースティック) や、Google Chromecast(クロームキャスト)を挿すと、NETFLIX(ネットフリックス)、Amazon Prime Video(アマゾンプライムビデオ)、Youtube(ユーチューブ)、Hulu(フールー)などの動画を大画面で見ることができます(別途、インターネット環境が必要)。
さらに別の部屋(というより引越前の部屋)の壁に、ゲーム(東京バス案内という、路線バス運転手を体験できる内容)を投影しているところです。スペースがあれば実物大でゲームを楽しむことができます。
次の写真がプロジェクター本体(MP512ST)です。大きさの比較用にDVDソフトを並べています。プロジェクター本体はそれほど大きくないため、別の部屋へ持ち出すのも容易ですし、引越も容易です。テレビのように「今の部屋に合わせて頑張って75インチのテレビを買ったが、引越し先にはスペースがない」ということもありません・・・プロジェクターだったら壁の隙間のスペースに合わせて画面サイズを変えればよいだけ。
(写真左側のDVDソフトは大きさの比較用です。)
プロジェクターに映像機器(DVDプレーヤーやゲーム機、Amazon Fire Stick など)を挿して、適当な壁に投影します。壁の隙間ピッタリに合わせると迫力が増します。壁に近づけると画面が小さくなり、壁から離すと画面が大きくなります。
次にフォーカスを合わせます(ピントを合わせる)。手動で調整するとき、映像を見てもフォーカスが合っているかどうか分かりにくいことがあります。そんなときは下の写真のように、プロジェクターの設定メニューを表示してからフォーカスを調整すると分かりやすいです(メニューの文字がクッキリ表示されたらOK)。
ただし、プロジェクターはテレビの代わりに気軽に使うことはできません。
というわけで短焦点プロジェクターライフを楽しんでいたのですが、最近、You Tube を見る機会が増え、もっと高画素で見たくなったので、買い替えを検討したのです。せっかくなので単に画素数向上だけではなく他の面も性能アップしたものが買いたいと探していたら、Acer H6517ST が候補に挙がったのです。この機種は現行機ですが2015年発売のため価格もお手頃になっており、次の特徴があるのです。
Acer(エイサー)社は BenQ と同様に台湾の企業でなじみがあったのでメーカーは問題ない。この機種が価格比較サイトの最安値8万円台にもかかわらず、なぜかインターネット通販のアマゾンで、出品者=エイサーダイレクトで 59,850円で売っていたのです(現在は値上げされています、クリスマスシーズンの特価だったのか?)。というわけで、急いで購入したのです。なんと専用ケース(バッグ)も同梱されていてさらにお得だったのです。
(写真左側のDVDソフトは大きさの比較用です。)
せっかくなので、新旧両方の画素数の比較をしたいと思います(壁に投影しています)。
(注)格子模様っぽいものは壁の模様です。プロジェクター由来のものではありません。
アニメや映画を見る程度であれば画素数の多少はあまり影響ありません(例えばDVDソフトは720×480画素です)。文字の潰れが気になる方や、ブルーレイソフトなどフルハイビジョンの映像を楽しみたい方、最新のゲーム機を使いたい方は画素数が多い機種がお勧めです。