第129回令和3(2021)年

スーツケースの客が乗った時の話
~岡電バスと中鉄バスの違い~

令和3年5月4日掲載
岡電バスと他社を比べて見ました。

スーツケースを持った客が乗ってきた

過去10年間のバス利用で印象に残っていることを紹介したいと思うのです。今回は「スーツケース(大きな荷物)」を持った人がバスに乗車した時の話です。最初に岡電バス(異常)、後半に中鉄バス(正常)を紹介します(私がバスに乗っているときに実際に目撃した出来事です)。

なお、全く同じ出来事は各1回だけですが、似たような出来事(岡電バスの異常行動と中鉄バスの普通の行動)は、過去10年間で何度も見ていますので、偶然の出来事ではなく、岡電バスと中鉄バスそれぞれの社風や社員教育の問題だと認識しています。

岡電バスは、わざと客から離れて停まる

ある日のこと、跨線橋東バス停(岡山商大・津高方面行)のポールの前で、スーツケース(大きな荷物)を持った客が待っていたのです。

それにもかかわらず、岡電バスはバス1台分ぐらい手前で停まってドアを開けたのです。なお岡電バスは後乗り前降りです(入口は車内後方なのでバス停ポールから離れている)。

・・・、このバス停を発車後に数十メートル前方の信号までに右側車線に移る必要があるため、運転手が手前に停車したい気持ちは分からなくもないが、たいていの運転手はきちんとバス停ポールの前に停まっているのだが・・・。

岡電バスは、客をせかす

(上の続きです。)スーツケースを持った男性がゆっくり(=重い荷物を持って急げない)バスの入口まで来て、よっこらせと岡電バスに乗り、車内の通路を空席まで移動し、よっこらせと着席してスーツケースを掴むのには時間がかかるのです。運転手は待ちきれないのか客が空席に向かう途中で「はいバスが動きますご注意ください」とマイクで言い、これから座ろうとする不安定な体勢の時に動き始めたのです。

・・・、手抜きして変な場所に停まった運転手を責めることもなく、黙って重い荷物引きずってまで乗ってくれた人に対する態度がコレである。

以上の光景は、岡電バスの利用者にとっては昔から見慣れた光景ですが、実は異常なのです。これが異常だとハッキリ気づいた出来事を後半に紹介したいのです。

スーツケース客の乗降が2組あった

中鉄バスで目撃した「正常」な運転手の行動

ある日のこと、中鉄バスの国道53号線(岡山商大・津高方面)行に、始発地の天満屋から乗車したのです。

天満屋を発車して最初のバス停「NTT岡山前」にバスが近づいたとき、ちょうどスーツケースを持った女性が脇道から現れたのでバスは停車したのです。女性は(スーツケースを引いているので急げず)ゆっくり歩いてバス停に近づいて乗ったのです。女性が着席してから中鉄バスは発車したのです。なお女性は岡山駅で降りた(乗車区間:NTT岡山前→岡山駅)。

・・・岡電バスの運転手だったら「どうせ岡山駅で降りるなら(岡山駅までは便数が多いので)わざわざこのバスに乗らなくても別のバスに乗ればいいのにと機嫌が悪くなるところです(←下の文への伏線です)。

中鉄バスの運転手は、静止できる

(上の続きです。)岡山駅で乗降扱い~発車して最初のバス停「西川緑道公園前」でスーツケースを持った若い男女が乗ってきたのです。男女は入口から入って車内を見渡し、後方の席に向かおうとしたのです。そのとき運転手が「すいませーん」と声をかけ、スーツケースを車内一番前のスペースに置いてくれるように依頼したのです。

スーツケースは2つありましたが、女性が男性に手渡す→男性が持ち上げてタイヤハウス上のスペースに置くの手順で、男性が2つとも置いたのです。2つとも置き終わってから運転手は「ありがとうございます」と言ったのです。

2人はその後、車内後方へ歩いて行き、もともと座ろうと思っていた(入口より)後部の席に座ったのです。着席後、中鉄バスは発車したのです。つまり、男女2人組が乗車して着席するまで1~2分ぐらいかかったと思われますが、その間、中鉄バスは1mmも動かず静止していたのです(だからこそ中鉄バスの乗客は安心して運転手の指示に従うことができるのです)。

・・・岡電バスの運転手だったら、スーツケース客2組(NTT岡山前の女性と西川緑道公園前の男女)の乗降で遅れていることでイライラして、乗車する前から客をせかし、乗車後すぐに発車して客をよろめかせているところです。