昭和55年の岡山駅バスターミナル図 (平成10年頃の工事前もほぼ同様の姿) |
平成10~11年頃、岡山駅(東口)ではバスターミナルの工事が行われていたのです。 学生だった私は、当時、工事中の岡山駅バスターミナル内の横断歩道に立って、警備員のアルバイトをしていたのです(工事前~工事中はバスターミナル内に横断歩道があった)。 そして利用客に聞かれれば、バスの案内もしていたのです(←バス案内は本来の警備員の仕事ではないのですが、趣味で得たバスの知識を活かすためにこのアルバイトをしたのです)。
当時の私は、バス乗場内の横断歩道で歩行者が信号無視しないように誘導(赤信号を渡り始める前に警備員である私が気づいて阻止するのがコツ)してバスがスムーズに発車できるように配慮したり、目的地のバス停が分からない客には地図を開いて最寄りバス停や便数を案内したり(○○が最寄りだが1時間に1本、少し離れた△△のバス停なら10分間隔とか)、バス利用者と運転手に気を遣いながら仕事していたのです。
その代り、運転手に対しても、整理券がずれているバスが入線したら近づいて整理券番号を直すように注意したりもしていたのです(だって、私が案内した客に迷惑かけるわけにはいかない)。 (整理券番号がずれているかどうかは、バスの方向幕(行先表示)を見ればだいたい分かった)。
ちなみに、運転手の中には、たかが学生アルバイトから注意されることを不快に思う人もいたかもしれないが、運転手やバス会社から苦情を言われることはなかった。 案内だけでなく結果的に客引きのようなこともしていたからだと思う。 たとえば「イトーヨーカドーへは歩いてどれぐらいかかりますか?」と聞かれて「15分ぐらいかかります。」と返事して遠いなあという表情をされると「バスだったら便数も多く、5分ほどで運賃150円(当時)で目の前まで行けます。あ、ちょうどこのバスがイトーヨーカドーに行きます、降りるバス停は3つ目(←バスの系統に合わせて適切な数字を言う)で山陽新聞社前です。」と返事したり。
そんな経緯で目立つ警備員だった私は、運転手に顔を覚えら、ふだん、バスに客として乗った時も、車内に他の客がいなくなると、「学生さん?警備員はアルバイト?」などと世間話を振られることもたびたびあったのです。
あるとき(十数年前)、バスに乗っていたら他の客がいなかったので、いつものように運転手さんに話しかけられたのです。 走行中は無言、信号待ちの時は話をする、という感じでしばらく進んだ後、バスの前に隣の車線の車が割り込んできたのです。
その時の運転手のセリフが「危ないな~」だったのです。
すかさず私は「でも、あれぐらいの危ないことは、岡電バスの運転手がいつもやっていることですよね?」と言ったのです。
運転手は反論するでもなく黙り込んでしまったのです。 どうやら自覚症状はあったらしい。
最近(平成26年5月21日の朝)、私は会社へ行くために、いつものバス停から岡電バスに乗ったのです。 発車してすぐに、横断歩道を完全にふさいだ状態で停車し、そのまま赤信号(横断歩道側は青信号)になったのです。 横断歩道で待っていた自転車の女子高生(中学生?)は仕方なくバスをよけて渡っていたものの、男子高生(中学生?)は、横断歩道側が青になったことに気づいているのかいないのか、それとも安全第一と考えてか、結局渡らなかったのです。
信号が変わりバスが前進すると、右の車線から岡電バスの前に1台の車が割り込んできたのです。 とはいえ、バスが急ブレーキをかけなければならない危険状態だったわけでもない。 にもかかわらず、運転手の行動は「クラクションで威嚇する」だったのです。
岡電バスが他者の邪魔をするのは良い、他者が岡電バスの邪魔をするのは許せない、これが岡電バスの日常なのです。