第99回令和元(2019)年

普通列車で3時間半かけて京都へ行った話(後編)
~岡山から青春18きっぷで日帰り旅行(3)~

令和元年8月16日掲載
令和元年8月にJR岡山駅から青春18きっぷで日帰り旅行をした記録を、全5回で掲載しています。今回は京都編の後編(京都→岡山)です。
初回(青春18きっぷの解説)はこちら前回(岡山→京都編)はこちら

京都市営バスで京都市内を観光

600円で京都市営バス・京都バス1日乗車券を購入

京都市内は主に「京都市営バス」が運行しています。一部を除き均一運賃230円(令和元年8月現在)で、ICカードはPiTaPa(ポストペイ)のほか、ICOCA、Suica、PASMOなど全国ICカード相互利用に対応しています。

1日3回以上利用する場合は1日乗車券のほうがお得なので1日乗車券600円(令和元年8月現在)を購入したのです。均一区間であれば京都市営バスだけでなく京都バスにも乗車できます。

バス乗場の案内所(写真1枚目)や、自動券売機(写真2枚目)で購入できます。

自動券売機の上部には、観光客向けのバス路線図(日本語、英語、韓国語、中国語版)が置いてあり、自由に取ることができます(事前に内容を知りたい場合は、京都市バスのホームページでダウンロードできます)。

次が1日乗車券の写真です。左=表面、中=裏面(日付なし)、右=裏面(日付入り)。購入時点では日付が入っていませんので、事前に購入しておくこともできます。最初にバスを利用する際に運転手横の運賃箱に通すと、日付が印刷されます。当日の2回目以後は均一区間の路線であれば運転手に日付を見せるだけで利用できます。整理券車(均一区間以外も走るバス)では、乗車時・降車時にカードを通す必要があるようです。

京都の市バス均一区間は大変広い

京都市営バス・京都バスの市内均一区間は大変広いのです。京都駅から北方向へはバスで所要40~50分かかる距離でも利用できます。

清水寺、平安神宮、銀閣寺、修学院、金閣寺、二条城、鈴虫寺、太秦映画村、嵐山などの名だたる観光地がすべて均一区間。つまり、600円の京都市バス・京都バス1日乗車券で乗り放題なのです。その代わり、車内混雑は激しいので覚悟してください。

なお、伏見稲荷大社も均一区間ですが、こちらは市バスのバス停よりJR駅の方が近いので、1日乗車券で市バスを利用するのではなく、青春18きっぷでJRを利用する方が便利です。

京都の市バスは分かりやすい

京都市営バスで主な観光地を巡る場合、行先表示に観光地が表示されていますので迷うことはありません。なお、京都市営バスでは停車しないバス停がある路線には「快速」「急行」の表示がありますが、

という区分になっているようです。京都市営バスでは「快速=観光客が乗っても意味がない」、「急行=観光地に便利なバス」という目印だと思えばおおむね間違いありません。

こうして京都市営バスで金閣寺、銀閣寺のバス停を堪能して、京都駅に戻ったのです。

15時頃に京都駅を出発→岡山へ

京都駅を15:00発の「新快速」に乗車(姫路16:33下車)

ホームの列は「普通・快速」と「新快速」で分かれているので、新快速の列に並んで待ちます。新快速は15分間隔で運行されていますが、人気列車のため、1つ前の列車が発車した瞬間から次の列車に並ぶ列ができ始めます。

14:54発の(普通・高槻から快速)姫路行よりも、あとの新快速のほうが高槻以遠へ先に到着するため、15:00の新快速を待ちます。後で時刻表(土曜・日祝の場合)を確認すると、

というように、新快速のほうが6分遅く出発して40分早く到着するという大差がありました。

京都駅発車時点では通路まで一杯で座れませんでした。30分ほど立ち続けましたが、大阪でたくさん人が降りたので急いで座ることができました。大阪では降りる人と同じぐらい乗ってくる人がいるので、乗ってくる前に席を確保する必要があります。

大阪を過ぎても混雑が続きますが、終点の姫路に着くころには車内もガラガラに。

姫路駅16:35発の播州赤穂行に乗車(相生16:54下車)

姫路16:33着の列車から降りて、姫路16:35発の播州赤穂行に乗り換えたのです。乗換時間が2分というのは短いと感じるかもしれませんが、同じホームの対面で、しかも乗換を想定した時刻表になっていますので問題ありません。

車内は混雑していました。京都・大阪方面から到着する「新快速」は15分間隔で12両編成。姫路から岡山方面へ便利な普通列車は1時間に1~2本で4~6両編成。という違いがあるので、青春18きっぷの季節は大変混雑するのです。

相生16:59発の岡山方面糸崎行に乗車(岡山18:08着)

相生で播州赤穂行から降りて、山陽線の糸崎行に乗り換えたのです。1枚目の写真は、相生駅にて乗換前の電車の扉が開く前に、乗換後の電車を撮影したもの。

なんとか座ることができました。写真は相生発車直前の車内で、立ち客がちらほらいます。

山陽線の電車で相生を発車して15分ぐらいしたころ(上郡駅発車後)、突然「お立ちのお客様にご案内いたします。」という放送が流れたのです。何事かと思ったら「この列車は6両繋いで運行しておりますが、前寄り2両には十分な空席がございます。どうぞご利用下さい。」とのこと。というわけで立ち客が移動したのです。

いったん空いてきた車内も、岡山が近づくにつれて徐々に混雑していきます。

18:08に岡山駅に到着しました。私は降りましたが、引き続き倉敷・福山方面へ向かう列車を見送ります。

岡山駅の中央改札を出ます。こうして岡山から青春18きっぷで京都への日帰り旅行を終えたのです。