第101回令和元(2019)年

普通列車で3時間半かけて広島・宮島へ行った話(後編)
~岡山から青春18きっぷで日帰り旅行(5)~

令和元年8月18日掲載
令和元年8月にJR岡山駅から青春18きっぷで日帰り旅行をした記録を、全5回で掲載しています。今回は広島・宮島編の後編(広島→岡山)です。広島観光に便利な交通機関も紹介しています。
初回(青春18きっぷの解説)はこちら前回(岡山→広島・宮島)はこちら

広島市内を観光

八丁堀エリアを散策

原爆ドームを後にして、市内中心部の八丁堀エリアへ向かったのです。歩ける距離ですが暑かったので、原爆ドーム前⇔八丁堀の区間は路面電車を利用したのです。

商店街から少しそれると、「お好み村」というビルがあります。お好み焼きの店が多数入っているビルで、入り口に行列ができていたのです。

お好み村の2つ隣に「お好み共和国」というのもできていました。

八丁堀の「肉のますゐ」で「サービスとんかつ380円」を堪能

私が広島へ来たな必ず寄る「肉のますゐ」で少し遅い昼食を食べたのです。肉屋に併設の洋食屋さん(2階には座敷も有り)で、おいしい肉の料理をお手頃価格で食べることができる店です。八丁堀の電停やバス停がある道から1本裏手に入ったところにありますので、地図で確認して行くのがお勧めです。

メニューの価格は高級メニューから庶民まで幅広く、スペシャルステーキ5,500円(写真左上)、すきやき(1人前が特上ロース3,200円、ロース1,980円など)、ランチ(写真中ほど・特上900円、並750円)という感じです。そして、右下に注目すると「サービス とんかつ(ライス付)380円」の文字があります(価格は令和元年8月現在で消費税8%込)(サービスとんかつは長年にわたり350円で据え置きされていましたが、1年ほど前に値上げされたようです)。

サービスとんかつを頼むと、すぐに出てきます。ライス付き。カツの下には茹でキャベツ(生ではない!)とポテトサラダ(からしマヨネーズ風味)が添えられています。

ナイフとフォークで切っていただきます。写真で分かる通り肉は薄いですが、肉も衣もおいしく、ますゐ特製のデミグラスソース(?)がかかっており、大変美味。初めて食べても懐かしいと感じる昭和の味なのです。

テーブルはこんな感じです。昭和の香りがする昔の食堂のような店内です。混雑時に多人数で来店すると、2階の座敷に案内される場合もあります。

広島の観光に便利な交通手段を紹介

広島電鉄(路面電車)

広島電鉄の路面電車は日本一の規模と言われ、広島駅・八丁堀・紙屋町・原爆ドームという中心部と、広島港、江波、横川駅、西広島駅、宮島口などを結んでいます。路線も分かりやすく便利です。旧型車両から最新車両まで、さまざまな車両が楽しめます。ICカード利用可。広島駅・八丁堀・広島港・横川駅・西広島駅などの範囲は均一運賃です。宮島線は距離によって運賃が決まります。

各社が運行する路線バス

広島はバスの街とも呼ばれるほど市内をバスがたくさん走っています。写真は1枚目が広電バス(広島電鉄)で、2枚目が広島バスです。

ほかにもジェイアールバスや芸陽バス、オレンジ色の広島交通(ひろこう)も運行しています。慣れるまで分かりにくいですが、広島駅⇔八丁堀、平和記念公園などの移動であれば路線が分からなくても気軽に利用できます。ICカード利用可。運賃は距離によって決まりますが、広島駅・八丁堀・横川駅・己斐(西広島駅)などは市内均一運賃となっています(均一運賃の範囲は路面電車よりは狭いので留意、例えば広島港はバスでは均一運賃区間に含まれません)。

めいぷる~ぷ

ジェイアールバスが運行する「めいぷる~ぷ」は観光客に特化した市内バスです。広島駅の「新幹線口」を起点に観光地を循環します。運賃は200円、1日乗車券は400円(令和元年8月現在・消費税8%時点)。

外国人観光客はJAPAN RAIL PASS(外国人観光客向けに販売されている、新幹線を含む全国のJRに乗車できるお得なきっぷ・新幹線は最速列車の「のぞみ」等は対象外)があれば追加料金なしで利用できます。口コミで人気が広がっているらしく、車内が外国人観光客で満員になることもあります。下の写真は原爆ドーム前バス停でめいぷる~ぷから降りた客の様子です(赤いバスの周りで歩いている人・立っている人は全員、このバスから降りた外国人です)。

オレンジ、グリーン、レモンの3コースあり、3コースのすべてが通る「原爆ドーム前」「平和記念公園前」では毎時4~6本になります(写真は原爆ドーム前の時刻表)。

高速艇

平和記念公園⇔宮島を片道45分で高速艇が運航されています。便数は毎時2~3本(20~30分間隔)ですが、潮位が高い際は川で橋の下を潜れないため欠航となります(欠航便はホームページ上などで事前に予告されています)。運賃は、片道2,000円、往復3,600円(令和元年8月現在・消費税8%時点)。市内電車とJR山陽線、宮島口~宮島のフェリーを乗り継ぐより早く移動できます。

16時半頃に広島駅を出発→岡山へ

広島駅16:46発の糸崎行に乗車(糸崎18:05下車)

広島観光を堪能したので、市内バスで広島駅へ戻り、岡山へ向けて出発するのです。下の写真は広島駅にて撮影したもので「糸崎連絡岡山」は、「糸崎で岡山行に連絡している(=スムーズに乗換できる)列車」という意味になります。

というわけで、広島 16:46発の糸崎行に乗車します。無事に座れました。2枚目の写真は広島発車2~3分前の車内の様子です。

糸崎駅18:15発の岡山行に乗車(福山18:43下車)

糸崎駅で、18:05着の電車から18:05発の電車に乗り換えます。同じホームの対面乗換なのでスムーズです。

この電車が岡山行なので、このまま終点までゆっくりしようと思いながら時刻表を確認したら、福山で「快速サンライナー」に乗り換えできることが分かったのです。

福山駅18:44発の快速サンライナー岡山行に乗車(岡山18:36着)

福山駅で、18:43着の電車から18:48発の快速サンライナーに乗り換えたのです。同じホームの対面なので乗換はスムーズにできました。福山駅から快速停車駅への需要は少ないようで、車内は全員着席出来て、空席もあったのです。

福山を発車した電車は順調に進みましたが、岡山駅の手前で停車。「岡山駅3番ホームに他の電車がいるため信号待ち」で「4分ほど遅れる見込み」と放送が流れたのです。最終的には(定刻の19:36に対して)約5分遅れの19:41頃に岡山に到着したのです。

こうして岡山から青春18きっぷで広島・宮島への日帰り旅行を終えたのです。