第57回平成30(2018)年

岡山空港リムジンバスに乗った話
~週末3日間で岡山から台湾旅行(2)~

平成30年1月2日掲載
平成29年7月末に岡山空港から台湾へ個人手配で一人旅した記録を、全10回で掲載しています。今回は、自宅から岡山空港への移動編です。
初回(シリーズの目次)はこちら

自宅→岡山空港への移動は悪いことばかり(結果的に厄落とし)

自宅→岡山駅西口へ

自宅から岡山駅までタクシーで移動したのです。話し好きの気のいい運転手のように見えるが、なんだか不愉快だなあと思っていたら、降車時におつりを少なく出されたので安堵した(←自分の勘が正しかったことに安心した)。おつりのコインの枚数は合っているが金額が違う。

自分の勘が鈍っていないことは確認できたので、台湾でも自分の勘を信じて、嫌な予感がする方向を避けて行動すれば、危険な目に合うことはないだろう。

岡山駅西口→岡山空港へ

岡山駅西口から岡山空港まではバス(中鉄バスと岡電バスの共同運行)で移動したのです。一般に国際線に乗る際には出発2時間前までに空港に到着することが推奨されていることと、岡山空港から飛行機に乗るのは初めてだったので念のため少し早めに到着したかったのですが、よいバスがなかった。結局、出発1時間50分前に空港到着となるリムジンバスを利用したのです(岡山空港は地方の小さい空港なので、これでも空港での手続きは十分間に合った)。

なお、自宅から岡山駅西口に到着した際、待合室に客が多く待っていたので、もしかしたら臨時増便があるかもしれないという期待もあり、乗場に立っている係員に「次は何時?」と聞いてみたのです。結果は自分が調べたのと同じ時刻だった(臨時増便はないようだ)。

続けて、「岡電? 中鉄?」と聞いたところ、屋内(待合室)のほうを指しながら「販売機でチケットを買ってください」と返事が来た。「次の便は岡電? 中鉄? どっち?」と聞き返しても同じ返事。やっと3回目ぐらいで「岡電バス」という正しい返事が返ってきた。まだ自分は日本にいるはずだが、どうして日本語が通じないのか。

岡山駅西口~岡山空港のリムジンバスは、共同運行でありながら、岡電バス担当便はICカード利用可能、中鉄バスはICカード不可(中鉄バス発行のバスカードは利用可能)という状況。次の便は岡電バスとのことで、待合室の窓口で、ICカード「ハレカ」にチャージしたのです。

乗場にバスは来ていないが、待合室から外に出て並ぶ人が増えてきたので自分も並んでみた。係員はバスは発車の10分前(←うろ覚えのため数字は違うかも)に来るから、まだ並ばなくても大丈夫だというようなことを言っていたが、結果的には早く並んで正解だった。発車するときには車内は満席+補助席も使用する有り様で、のんびりしていたら自分も補助席で30分間過ごす羽目になっていたかもしれない。

スーツケースはバスのトランク(床下)に預けたのです。バスに乗る列の横にスーツケースの列もできており、ここにスーツケースを並べておけば係員がバスのトランクに積み込むので大丈夫だというような説明が聞こえてきたが、嫌な予感がしたので、バスのトランクが開いてから、自分で係員にスーツケースを渡し、トランクに積み込まれるまで見届けてから乗車した。結果的にこれも正解だった。車内にみんな着席してから、係員がスーツケースを持ってバスに乗り込み「(このカバンは)どなたのですか?」と尋ねること数回(←数回=カバンの数)。置かれたカバンの持ち主がバスに乗っているかどうか確認する必要が生じていたのです。なんとも手際が悪い。

結果的に厄落とし(?)

自宅から岡山空港へ向かう際に、先進国らしからぬ光景に出会ったので、これ以上、変な目に遭うことはないだろうと、ある意味、安心して台湾へ行くことができたのです。

閑話休題 岡山空港リムジンバスの歴史

中鉄バス単独で運行していた時は便利だったが・・・

岡山空港リムジンバスを中鉄バス1社が運行していた時代は、中山下(当時の中鉄バス本社の待合室)~NTT岡山前~岡山駅~岡山空港の区間で、特急便・各停便の両方の運行があり、なんと1日42.5往復(平成15年12月上旬時点)も運行されていたのです。ところが 平成15年12月19日 に岡電バス(岡山駅)や下電バス(倉敷駅)が参入 してから増便となるものの競争の影響で区間が岡山駅~岡山空港に縮小、各停便が減便~休止、特急便の停車バス停も削減されていき、平成19年1月1日に競争をやめて共同運行化 で2社が同時刻に発車する便が統合(結果として需要が多い時刻の座席数減少)したのです。なんと現在は1日43~44便=21.5~22往復(平成30年1月現在)中鉄バスが単独で運行していた時代のちょうど半分ぐらいなのです。

こうして、以前は自宅付近から岡山空港行のバスに乗車していた住民もいったん岡山駅まで行く必要が発生したのです。特に津高・岡山商大付近の住民の場合は岡山駅へ向かうのはかなり大回りなうえ、津高・岡山商大~岡山駅の一般のバスも共同運行化による減便で車内混雑(スーツケースの持ち込みがためらわれる、岡電バスの運転手がスーツケースを持ってバス停で待つ客に嫌がらせ&危険行為をする光景を見たこともある←おそらく運転手は無自覚に手抜き仕事をしただけで、結果的に悪質な嫌がらせをして客離れを起こしていることに気づいていない)と、バス1台当たりの乗客増加による乗降時間拡大で遅延という状況になっているのです。

発車時刻も不便になった

岡山空港リムジンバスの運行時刻は、中鉄バスの単独運行時代と異なり、基本的に飛行機の時刻に合わせた便のみで余裕がないのです。昼間は3時間以上待つ時間帯もあるという状況。余裕を持って少し早めに空港へ向かうことも難しい。逆に飛行機で岡山空港へ到着した際も(たとえお腹の調子が悪くても)すぐにバスに乗る必要がある。不便な状態に陥っているのが残念なところ。

帰りの岡山空港→岡山駅は

3日目に台湾から岡山空港に到着した際は・・・

台湾旅行を終えて岡山空港に到着~入国審査~税関を抜けた際は、時刻表の上ではバスの待ち時間が1時間以上あったのです。仕方がないのでベンチに座っていると、外国人のツアー客(十数名)にチケットを渡す外国人添乗員を発見! チケットを受け取ったツアー客が中鉄バスに乗り込んで行くのです。

次のバスは岡電バスの担当のはずなので、この中鉄バスは1時間後の便ではない。ツアー客専用の貸切だったら添乗員がチケットを渡すはずがない。ここは空港リムジンバス乗場。もしかして自分も乗れる? 乗場にいた中鉄バスの係員に「すぐ発車しますか?」と尋ねると「もうすぐ発車します」という返事のあと「すぐには発車しないかもしれない」という説明が続いたのです。とりあえず1時間後のバスより早く発車するなら問題ない。おそらく週4日運航(当時)の台湾便に合わせた臨時バスで、空港から出てくる客の流れが途切れたら発車するのだろうと判断し、乗車することにしたのです。運賃は中鉄バスのバスカードで支払った。

このバスは席も空いていて快適だったのです。車内は外国人のツアー客(十数名)と、外国人添乗員、日本人の乗客は自分1人だけ。そんな中で運転手が日本語でマイク案内する風景はシュールだった。