台北駅から徒歩15分ほど、地下鉄の西門駅にもほど近い交通至便な場所に「スペースイン(Space Inn)」(漢字表記は「太空艙」)というホステルがあるのです。地下で窓がない場所というのを逆手に取り、宇宙船の内部を再現したような宿で、インターネット上の評判もよさそうだったので、泊まることにしたのです。
↓予約サイトで、日本語で予約可能
前回の記事の通り、メトロで桃園国際空港から台北駅に到着し、台北駅からは歩いたのです。迷わず歩けば10~15分程度の距離。自分は、SIMフリーのスマートフォン に、台湾での旅行者向けのSIMカードを挿しておいたので、日本国内と同様、スマートフォンで Google Map を利用して歩いたのです(下の写真は台北駅付近:バイクと黄色いタクシーがたくさん)。
異国の地で、しかも夜間のため、「Google Map の画面」と「目の前の景色」を見比べても合っているという確証が持てず、迷いながら歩いたため30~40分を要して到着したのです。それでも、Google Map は便利! 台湾は親日的な国で治安も悪くないと聞いていたので、道に迷っていても不安はなく、なんだか楽しい。例えるならば「小学生の頃に近所で知らない道を通って冒険気分を味わったときのような楽しさ」が30年ぶりによみがえったのです。歩くのも道に迷うのも自分のペースで動ける、一人旅ならではの楽しさだろうか。
楽しい迷子体験を終えて、今回の宿がある建物に到着(下のアーケードの写真で「51」の数字が目印)。
ビルに入ると、看板があったのです。看板横の階段をB1(地下1階)へ降りると、すぐにチェックインカウンターがあったのです。
予約確認書を、日本語と中国語の両方で印刷しておいたので、中国語版を提示してチェックイン。
代金を払って、カードキーを受け取った。下の写真は、左がカードキー、右は黄色い伏字部分はWi-Fiのパスワード、手書きのC01D↓は「C01…部屋番号、D…ベッド番号」で、「↓」はおそらく2段ベッドの下段の意味。
チェックイン後は、カードキーをタッチして扉を開けて、いざ入館(自分はまごついていたら、スタッフの方が英語とジェスチャーで親切に色々教えてくれた)。
これより下は、スペースイン(Space Inn)衡陽(ヘンヤン)ブランチの内部について、主に写真で紹介していきます。
宇宙船内の休憩室のような広々としたロビーには、(写真に見えない範囲にも)イスやテーブルがたくさんあり、みんなコンビニエンスストアで購入したものを食べていた。なお、団体客が夜遅くまでロビーでさわぐ騒々しさが、少しだがベッドの部屋まで伝わってきたので、静かでないと眠れないという方にはお勧めできません(自分は問題なく眠れた)。
ロビーのテレビでは、天気のニュースをしていた。言葉が分からなくても、漢字のテロップで雰囲気は分かる。
ロビーの壁など数か所にも Wi-Fiパスワードが貼られていた(もちろんベッドの部屋にもWi-Fi電波は届く)。地下のため携帯電話会社の電波は届かなかったが、Wi-Fiが利用できたので、スマートフォンで Google 検索などできて便利だった。
緊急時の避難経路が貼られていたので、念のため撮影しておいた。
ロビーからシャワーやトイレへ行くには、男性専用(または女性専用)のエリアへ移動する必要があり、カードキーが必要。宿の出入りや、部屋の出入り、館内の移動など頻繁にカードキーが必要になるのは、宇宙船の乗務員になった気分が味わえて楽しい。
写真は、男性エリア(男性用の宿泊室・シャワー・トイレ)への入口で、扉に「MEN ONLY」の表記があり、中央に「男の宇宙人のイラスト(大きい絵)」がある。その右上に「女の宇宙人が蜘蛛のような宇宙生物に誘拐されるイラスト(小さい絵)」が描かれているのは、女性禁止の意味だろうか。
次の写真は、シャワールームの脱衣所のロッカーと、シャワーブース内(シャンプー、ボディソープあり)。タオルは有料なので利用せず、持参した。ロッカーの数と同じぐらいシャワーブースがあった。当日は台風の影響で、自分は外出するたびに雨に濡れる~宿に戻ったらシャワーを浴びて体を温める、を繰り返したが、満員の場面に遭遇することはなく、毎回待たずにシャワーを利用できて便利だった。ロッカーには「毎日正午に清掃し、その際にある物は処分」するという掲示があったので、連泊する際は正午前後に利用しないように注意が必要。
トイレも十分な数があったので、お腹の調子が悪くなりやすい自分でも安心できた。台湾のトイレは紙を流せないことが多いので注意。使用済の紙は足元のゴミ箱へ投入。自分はトイレに入る前に覗いて、ゴミ箱の中身が少ないトイレを利用した。拭いた後の紙をゴミ箱に入れると、自然に便の付着面は下側になるので、他人の便が見えることはない。
女性専用エリアの手前に、洗濯機(有料)と周辺の施設案内マップがあった。マップによると、近くにセブンイレブン、モスバーガーがあり、少し歩けばファミリーマート、もっと歩けばマクドナルドや吉野家があるようだ。
洗濯機の部屋の隣は、簡易キッチン(電子レンジ、共同の冷蔵庫、ゴミ箱など)だった。ゴミ箱は、宅配ピザの空き箱を捨てている人もいた。
自分は男女共同エリアに宿泊したので「MIXED ROOM(男女の宇宙人のイラスト)」のドアを、カードキーを使って開ける。なお、男女共同エリアは左と右の2箇所にあるのですが、チェックインの際、私の部屋があるエリアは「Left(左側)」だと教えてくれた。
ドアをくぐると、まさしく宇宙船の従業員の寝室のような通路が現れた。足元に照らされているのが部屋番号。カードキーを使って自分の部屋に入る。
ベッドに布団がない?!と思ったら、カードキーでロッカーを開けたら布団が出てきた。ロッカーの開け方は、カードキーをタッチ→扉をPUSH(叩くように押す)の手順。反動で扉が手前に開きます。
2泊したが、シーツ交換はなかった。公式サイトによると、連泊する場合は自分でシーツを受付まで持っていけば、新しいシーツをくれるらしい。
ロッカー内は、小物スペースと大きいスペースの2つに分かれていて便利。写真は62リットルサイズのスーツケース(外寸H60cm×W44cm×D30cm)を入れたところ(注:数字はスーツケースの大きさです、ロッカーの大きさではありません)。
部屋は2段ベッドが4組の8人部屋。知らない人と一緒になりますが、キー付のロッカーがあるので安心。深夜に出入りする人の物音を気にしなければ快適。各ベッドにカーテン、ライト、USB端子あり(ケーブルを持参して、スマートフォンの充電に利用した)。
室内は静かに過ごす必要がありますが、飲食などは広いロビーへ行けばよいので問題なし。朝食サービスはありませんが、近所にコンビニエンスストア完備。手頃で快適な宿だったのです。
自分(男性)は予約時に男性部屋が満室だったため、男女共同の部屋に宿泊したのです。そのため、シャワー・トイレは、いったんロビーへ出て、男性専用エリアへ移動する必要があったのです(←カードキーを使う頻度UPで、これはこれで楽しかったわけだが)。
また、着替えの際は気を遣って、ベッドでカーテンを閉めて体を小さくして着替えたのです(男性部屋であれば、ベッドの脇に立って着替えたりできたかと)。
男性エリア・女性エリアに宿泊したい場合は、早めの予約がお勧めです。
最終日は、買い込んだお土産をロビーでなんとかスーツケースに詰め込んで整理して、チェックアウトしたのです。
チェックアウトのカウンターのそばに、はかりがあったのです(写真:お土産をたくさん詰め込んだスーツケースの重さは、来たときより増えて16.03kg)。