第72回平成30年

香港空港からA21系統のバスで市内(九龍の尖沙咀)に移動した話
~週末3日間で岡山から香港旅行(5)~

平成30年7月8日掲載
平成29年11月3~5日(三連休)に岡山駅~高松空港~香港の経路で一人旅した記録を、全10回で掲載しています。今回は、香港空港から市内への移動編です。
初回(チケット購入編)はこちら前回(空港での手続き編)はこちら

香港空港から市内への交通手段

鉄道とバスで3倍の値段差がある

香港空港から市内(九龍エリアや、香港島のセントラルエリア)へは、鉄道(エアポートエクスプレス・機場快線)とバスがあるのです。鉄道はバスの半分以下の時間で市内に到着できますが運賃はバスの3倍、市内での駅が九龍駅と香港駅(セントラルエリア)の2駅のみ。バスは市内でこまめに停車するうえに、24時間営業なのです。今回はバスで市内へ移動したのです。

空港鉄道(エアポートエクスプレス)
香港空港⇔市内が22~24分、大人・片道110香港ドル前後(約1,600円)(区間や現金・ICカードにより多少異なる)。九龍、香港の両駅から主要ホテルへの無料バスがある模様。終電は深夜0時台後半。
空港連絡バス
香港空港⇔市内が1時間程度、大人・片道33~40香港ドル(470~580円)程度。24時間運行(ただし深夜は経路が異なる)。

香港空港のバス乗場まで移動

前回の記事でオクトパスを購入した鉄道の窓口から、バス乗場へ移動するのです。

「巴士 Bus」の案内にしたがって進んで、バスターミナルへ到着(写真は香港時刻の夜11時頃)。

案内板を見ると、各乗場に「1乗場」、「2乗場」、・・・、という番号はなく、バスの系統番号が乗場番号を兼ねている様子。案内板では、香港島方面は赤色、九龍方面は金色、のように色分けされていた。

バス乗場に到着。写真手前の「(赤色)A12、(紺色)N11」の看板は、「昼間はA12系統、深夜はN11系統の乗場」という意味。頭文字のAは空港バス(Airport)、Nは深夜バス(Over Night)の意味。

自分は写真奥の「A21」のバスを利用した。なお深夜~早朝はA21の代わりに(少し経路や終点が異なる)NA21・N21系統が運行されるようだった。

A21系統のバスで香港空港から市内へ移動

香港のバス運賃は前払い

今回の旅行の宿泊地は、九龍の尖沙咀(チムサーチョイ)エリアなので、A21系統のバスを利用したのです。深夜に宿に到着することを考慮して、空港から乗換なしでバスで行ける場所、という基準で宿泊先を決めておいたのです。

前ドアから乗車すると運転席横に金額が表示されているので(33香港ドル=約470円)、前回の記事で購入したICカード「オクトパス」をタッチして支払い完了(現金の場合はおつりや両替はないので、ちょうどの金額か、小銭がない場合は多めの金額を入れることになります)。

どこで降りても金額は同じなので、運転手にバス停を告げる必要がなく、香港では外国人の立場になる自分にとっても気楽に乗れたのです(香港のバスの運賃制度は、このページの下の方を参照)。

バス車内に荷物置き場完備

バス車内は座席数も多く、広かったのです。写真は1階の車内で、1つめが座席、2つ目が荷物置き場なのです。写真では小さいスーツケース2つだけですが、大きなスーツケースは下段に置くことができます。

2階建てバスは広くて快適

自分はせっかくなので2階に上がったのです。

前方の液晶画面に1階の荷物置き場の様子が映し出されるため、自分の荷物が確認できて安心・・・という仕様(この時はブルーの背景に白い文字で、パソコンのWindowsのエラーが表示されていた)。

電光掲示板の方は正常に表示されていて、中国語と英語の両方で案内が表示されたのです。発車後に、「市内の最初のバス停まで30分ぐらいかかる」という説明文が表示されたので、30分経過するまでは気を緩めていてもよい(=降りそびれる心配がない)と思い、安心して車内で過ごせたのです。

写真は次のバス停の案内で、数字の2は、次のバス停が「この路線の2番目のバス停」の意味。この数字が変わった時だけ、バス停名の文字を注視すればよいので、気楽だったのです。

市内に入るとこまめにバス停に停車していったのです。降車客が途切れたらすぐにバスは発車するようで、みんな、1つ前のバス停を発車すると同時に階段を下りて出口へ向かっていたのです。走行中の車内とはいえ、捕まる場所はたくさんあり、変な揺れ方もしないので、特に問題なかったのです。

市内のバス停では、どのバス停でも数人ずつ降りていたのです。ガラガラの車内なのに、降りていく客はどこに隠れていたのか?と不思議に思ったのですが、空席が多かったのは客が少なかったわけではなく、2階建てバスだから座席数が多くてガラガラに感じただけだったようなのです。日本のバスで同じ人数が乗っていたら、満員で通路まで一杯で不快な上につり革・握り棒も足りずに危険に感じるレベル。2階建てバスの威力はすごい。

下の写真がバスの外観(翌日に撮影)。1階の窓がない部分は階段と荷物置き場。

宿に到着

1時間ほどバスに乗車して、目的のバス停に着いたのです(香港の現地時刻で深夜0時過ぎ)。運賃は乗車時に払っているので、降車ボタンを押して降りるだけ。雑居ビルの中にある安宿にチェックインして、1日目を終えたのです。

香港のバスの運賃制度

乗車するバス停で運賃が決まる(降りるバス停は関係ない)

香港のバスは乗車時に、運転席横に表示されている金額を払うのです。どこで降りるかは関係ないのです。例えば33香港ドルと表示されていたら、バス停1つだけ乗る人も、終点まで乗る人も、33香港ドルなのです。バスが終点に近づくにつれて金額は下がるので、終点に近い場所から乗る方がお得になるのです。

この仕組みによって、短距離利用者は自然に終点が近いバスを選ぶようになるので、「遠くの終点まで行きたい人が、近距離客で満員のために乗車できない」という事態が防がれると同時に、様々な行先のバスの混雑が平準化され、車両の効率運用が可能になっているのです。

香港のバス運賃の例(往路と復路で金額が違う)

写真は、A21系統(香港空港→九龍方面)の案内なのです。金額は、金額の下にあるバス停から乗車した際の運賃を表しているのです。

同じA21系統の逆方向(九龍→香港空港)の案内では、市内中心部から乗車は33香港ドル、大嶼から乗車は17香港ドルとなっているのです。結果として、同じ区間でも行きと帰りで運賃が異なる場合があるのです。

とはいえ、例えば九龍内のみ移動したい利用者は、空港行以外の普通のバスを利用すれば安く済むので、特に問題はないのです。九龍発→空港行のバスは九龍内で降車出来ません、という制限を設けるよりも、高い運賃を払ってもよい人は近距離乗車可能という制度は、外国人にも分かりやすく便利だと感じたのです。