台南都会公園・奇美博物館の周辺にバス停は複数あり、5系統・H31系統のバス停と、紅3・紅3-1・紅4系統のバス停は別の場所のようだった。★はこのページで乗車記を掲載しているバスです。
2018年11月1日の朝、友人の旅の目的、ポケモンGOのイベント会場である「台南都会公園・奇美博物館」へ向かうために、台南の市内バス5系統に乗ったのです。5系統は「桂田酒店⇔台南公園⇔(在来線の)台南駅⇔民族路⇔市立病院または嘉南大学・大甲里」の経路。このうち奇美博物館を経由するのは「嘉南大学・大甲里行」で便数が少ないので注意(市立病院行は不可)。時刻表は「台南旅遊網」で、交通情報 > 市内バス > 市内バス情報 をたどって 5系統のうち臺南航空站(台南空港)を経由する便を調べた。台南空港の次のバス停が「奇美博物館」になる。
バスの経路を地図上で確認したり待ち時間を確認するには、スマートフォン向けのアプリ「Bus Tracker Taiwan」が便利だった。ただし待ち時間を確認する際は方向別であり行先別ではない(市立病院行と嘉南大学・大甲里行が区別できない)ので注意。
今回のポケモンGOイベントのために日本を出発前に場所を調べようとしたら、高雄・台南のガイドブック等に掲載がなく、インターネット上でも日本語の情報が少なくて困った。高雄の観光情報の掲載範囲や、台南の観光情報の掲載範囲の間に位置するため、観光情報の空白地帯のようだ。
台南都会公園は台湾で3番目に大きい都市公園らしく、公園内に奇美博物館を擁しています。
↓ギリシャ神話の雰囲気
↓緑も豊か(空中の丸はポケモンのバルーン)
↓なぜかカバのオブジェ
↓公園の端にコンビニエンスストア
台湾高速鉄道(台湾新幹線)の「台南」駅から、無料の臨時バスが運行されていた。日本人を含め海外からの参加者は(高雄や台南への飛行機は少ないので)、世界各地→台北(台湾の首都)→台湾新幹線の台南駅のルートで来る人が多かったと思われます。下の写真はイベント初日の昼頃撮影したものですが、朝はたくさん人がいたのだと思われます。
台南都会公園へ向かう一般のバスとはあえて別の場所に乗場を設置し、しかも駅から5分ほど歩く場所にすることで、大量の人や大量のバスの待機スペースが確保され、混雑防止に一役買っているように感じた。
↓臨時バス乗場の案内が至る所に
↓待機中のバス(十分な台数が確保)
↓先頭のバス(乗場)
当日は台湾全土のみならず、自分を含め海外からも大勢が押し寄せましたが、人の混乱もなく、スマートフォンの通信速度が遅くて使えないということにもならず、特に混乱はなかったように見受けられた。地方都市でこれだけ大規模なイベントを滞りなく実行するのは並大抵のことではないと思われる。日本の地方都市の能力では無理だと感じた。
ただし(友人が言うには)タクシー乗場は夕方はなかなか車が来ずに大量の待ち客がいたようだ(友人自身は満員の市内バス5系統でホテルに戻った、バスは30分程度遅れたがタクシーを待つより早かったのでは)。
↓待機中のタクシー(午前の様子)
↓イベントは大勢の人で盛況
↓出店もあり、盛況
台南都会公園の敷地は広大で、ポケモンGOイベントの人混みから離れて座れる場所もいくつかあった。座ることにこだわらなければ、人混みに酔ったら少し離れることは容易だった。
翌朝ホテルでテレビをつけると、イベント初日の動員数が10万人というニュースが放送されていた。後日確認すると、イベントの5日間で合計100万人の動員があり、当初予想の20万人の5倍だとか。5倍が動員されても大きなトラブルや電波障害なくスムーズに運営できる余裕のある体制が実施されたことに再度感服した。
さて、友人は夕方までここでポケモンGOを堪能したのですが、自分は友人と別れて観光に向かったのです。
台南都会公園から台湾南部の中心的な都市「高雄」を目指したのです。
観光客向けの無料バス H31系統 を利用して、台湾高速鉄道(新幹線)の「台南」駅を目指したのです。このバスは台湾新幹線の台南駅と、台南市の主な観光地を結ぶバスです。無料ですが、利用方法は「台湾新幹線の台南駅で乗車→各地で降りる」、「各地で乗車する→台湾新幹線の台南駅で降りる」という形です。台湾新幹線の台南駅以外の途中のバス停どうしの利用(例:奇美博物館で乗車して台南空港で降りる)はできません。
台湾高速鉄道(新幹線)の「台南」駅に到着。モスバーガー完備。
新幹線は高雄駅まではつながっていないので、高雄へは終点の左営で下車することになる。自動券売機はクレジットカード用と現金用があった。台湾新幹線で台南⇔左営の区間は隣同士の駅で近距離のため、自由席で135台湾ドル(約540円)。参考までに台南⇔台北は1,305台湾ドル(約5,000円)だった(いずれも平成30年11月時点)。
発車まで時間があったので、改札手前の駅弁売場で昼食を食べた(売り場の前にベンチがあった)。温かい弁当で80台湾ドル(約320円)。
台湾新幹線には日本も関わっているので、車体外観も車内の様子も日本の新幹線と同じ。異国情緒はないが安心して利用できる。
旅行ツアーの写真でよく見る、龍と虎の塔「龍虎塔」を目指すため、新幹線の左営駅からバスに乗ったのです。便数が少ないのでガイドブック等ではタクシー利用が推奨されています。
↓降車バス停は「蓮池澤」
↓土産(みやげ)売場があった
「龍虎塔」は池の中にあり、入口まではジグザグの通路を渡ります。悪魔が入れないようにジグザグになっているらしい。龍から入って虎から出るのと厄除けや運気向上が期待できるそうです。写真1枚目の亀の甲羅をなでると金運がよくなるという話も。入場無料ですが、塔の中に寄付金箱(寄付するかどうかは任意)があり、少額ですが入れると座っていた係員が絵葉書をくれました。
龍から入る。中は神様(?)がたくさん。
龍の体を通り抜けると塔がある。中に螺旋階段があるので屋上まで上る(塔に入らず通り過ぎることも可能)。最上階からは池が一望でき、別の塔も見えた。
景色を堪能したら1階まで降りて、隣の塔に入り階段を屋上まで上る(塔に入らず通り過ぎることも可能)。再度1階まで降りたら虎の体を通り抜け、虎の口から出る。
龍虎塔を観光した後は、市内バスで高雄駅へ向かったのです。高雄駅からは旅行初日と同じように台湾鉄道(在来線)と市内バスを乗り継いでホテルに戻り、友人と合流し、夜市へ向かったのです。
1枚目の写真は、台湾の道路にペイントされたマークで、交差点手前でバイクが信号待ちするためのスペースを表しています。バイク社会の台湾ならでは。
人がバイクにまたがっている様子をデザインしたようですが、日本人目線ではどうしても、赤ん坊のおむつ交換に見えてしかたがなかった。
↓台湾:バイクの信号待ちスペース
↓日本:トイレのおむつ交換マーク