第89回平成31(2019)年

高雄・台南でパイナップルケーキを買った話
~岡山から関空経由で高雄・台南旅行(8)~

平成31年1月8日掲載
平成30年10月31~11月2日に岡山駅から関西空港経由で高雄・台南(台湾南部の都市)へ旅行した記録を、全10回で掲載しています。今回は、お土産購入編です。
初回(シリーズの目次)はこちら前回(ECFAホテル台南の宿泊編)はこちら

台湾名物「パイナップルケーキ」

2つのパイナップルケーキを食べ比べた

台湾名物のパイナップルケーキは、クッキーっぽい生地にパイナップル餡が包まれた饅頭サイズの菓子なのです。今回は2つの店で買ったのです。

サニーヒルズ(微熱山丘)のパイナップルケーキ

高雄のアートなエリア「駁二芸術特区」を散策

旅行初日、高雄空港からメトロとライトレールを乗り継いで、「駁二芸術特区」へやって来たのです(交通手段は 前々回のコラム 参照)。港の倉庫街からアートのエリアに生まれ変わった場所で、散策するだけでも楽しい。

壁に小便小僧風の絵が描かれていた。水は出っ放しではないので、放尿シーンをうまく撮影するために難儀した。

高雄のサニーヒルズ(微熱山丘)でパイナップルケーキを試食・購入

駁二芸術特区にはパイナップルケーキ界で最近有名になった「サニーヒルズ(微熱山丘)」があるので寄ったのです。以前に台北旅行で食べておいしかったので、初海外の友人にも楽しんでもらおうと思ったのです。素朴な感じの生地に、パイナップル100%で繊維質がある餡が特徴です。

店に入ると店員さんが試食用に、パイナップルケーキ丸ごと1個と、お茶を出してくれた。店内は(奥)売場⇔試食席⇔出入口(手前)の位置関係。おいしかったら写真奥のカウンターで購入でき、おいしくなかった場合は売り場に近づかずに店を出ることができる、親切設計なのです。

試食後、カウンターに行くと日本語が通じたので、ゆっくり「これを、6個、ください」と言ったら、店員さんが困ったようで慣れない日本語で何かを説明してくれた。どうやらパイナップルケーキ6個と伝わったために困っているらしいことは分かった。そうではなく「10個入×6」がほしいのだと伝える方法が分からない。考えた末、私が言う1個は10個入のことなのだと伝えようと思い、10個入の見本をジェスチャーでぐるっと囲みながら「いち」と言った。続けて「に」、「さん」、「し」、「ご」、「ろく」と言いながら見本の横の空間を示したら(何もない場所に別の10個入の箱があるかのごとくジェスチャーした)、なんとか通じた。異国の地で、苦労の末に言葉が通じたときの達成感は楽しい。「6個」と言わずに「6箱」と言えばよかったのでは?と気づいたのは数時間後のことである。

パイナップルケーキだけでなく、蜂蜜入のラスクも4箱購入して、店を後にしたのです。

↓全10箱を、段ボール1つにまとめてくれた。

↓パイナップルケーキ10個入
(420台湾ドル・約1,600円)

↓蜂蜜ラスク12枚入
(250台湾ドル・約1,000円)

(価格は平成30年10月時点)

奇美(CHIMEI)のパイナップルケーキ

台南で「林百貨店」へ行った

今回宿泊した ECFAホテル台南 の近くに「林百貨店」があったのです。台湾が日本領だった頃に日本人の林さんが創業した百貨店で、終戦とともに閉店。その建物を修復して2014年にオープンした店で、いまは百貨店(デパート)というよりもレトロな雑貨屋さんという感じ。ガイドブックにも載っていて、台南の観光名所になっているのです。

↓夜の林百貨店(外観)

↓レトロな店内(1階は土産売場)

↓買物かごの代わりにバッグ(店内専用)

↓屋上からの景色

林百貨店のロゴマーク入りチョコレート

「林」の漢字のマークが入った一口サイズのチョコレートがあったので購入した。ほろ苦いタイプ(写真の黒)と、イチゴ味があり、どちらも6個入150台湾ドル(約600円)。

※実際は1種類入(6個同じ)です。
(比較用に3個×2種類混在で撮影)

↑チョコレートのロゴは
↓林百貨店の紙袋のロゴと同じ

奇美(CHIMEI)のパイナップルケーキ

高級そうな箱に入った「奇美(CHIMEI)のパイナップルケーキ」があった。試食はできないが3個入を夜のおやつ代わりに購入したらおいしかったので、翌日、お土産用に箱入りを買ったのです。「奇美」って聞き覚えがあると思ったら、今回の旅行の目的地「ポケモンGo」のイベント会場も「奇美博物館」である。奇美(CHIMEI)は台南に本社がある企業グループらしい。

味は昔ながらの(餡がパイナップル100%ではなく)冬瓜を加えてなめらかタイプ。クッキー生地はバター多めでおいしかった。価格は12個入で480台湾ドル(約1,900円)。6個入(価格は半額)もあった。

マンゴーケーキもあったので購入した。こちらはパイナップルケーキより餡が甘く感じた。上記(パイナップル12個入)と箱の大きさは同じだがマンゴーは10個だけで高級品。マンゴーケーキは10個入で500台湾ドル(約2,000円)だった。

どちらも箱に高級感がありお土産に最適ですが、外箱が分厚い&個包装も大きめのため、帰りに荷造りは大変だった。写真の黒い箱は、奇美(CHIMEI)のパイナップルケーキ6個入×4箱です(12個入ではない)。

2つのパイナップルケーキを比較

外箱の大きさは?

職場で配るお土産には、飛行機でスーツケースに収まる大きさかどうかが大事。その意味ではサニーヒルズ(微熱山丘)のシンプルな包装に分があります。

写真は、左がサニーヒルズ(上がラスク12枚入、下がパイナップルケーキ10個入)、右が奇美パイナップルケーキ6個入です。水色のICカード(ICOCA)は大きさの目安で54mm×85mmです。

中身と味の違いは?

次は個包装の写真。左がサニーヒルズ(微熱山丘)、右が奇美(CHIMEI)のパイナップルケーキ(1枚目は小箱入、2枚目は小箱から出したところ)です。

次は個包装から出した写真です。2枚目は中身が分かるように割ったところ。

サニーヒルズ(微熱山丘)は素朴な生地に、パイナップル100%で果物の繊維質があるジューシーな餡が特徴。日本にはない味が楽しめます。普段から甘い菓子を食べる人と、年配の親戚に好評(素朴な味わい?)でした。

奇美(CHIMEI)はバター風味がある洋風の生地で、昔ながらの餡(冬瓜でなめらかにしたタイプ)を包んだ、万人受けするタイプ。会社で配る際には箱に高級感があって好評でした。